心の汚れ
もしかすると香港での仕事が手に入るかもしれない。という話を彼としている時のこと。
「もし君が香港に住むことになったら、僕は君専用の英語と香港語の先生にならないといけないな。」と言われて、
それって授業料高いの?と尋ねる。
“Yes, very expensive”
そう言うと思ったけど、How much?ときいてみる。いくらかと聞けば、きっと答えはお決まりなダーティーなジョークだろうと構えていた矢先に彼は、
“1 kiss “
え、キスの単価の高さ!!
そうだ、いつのまに私はキスを何ともないものだと思うようになってしまったのだろう。
好きな人とのキスの瞬間はとても貴重で神聖で官能的な、何にも替え難いもの、、、、だったはず。
彼のキュートな答えにハートを射抜かれつつ、己の心の汚さを思い知った私である。
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