紳士なイギリス人男性
東京に面接に行くのに出来るだけかかる費用を抑えようと、手間はかかるが価格の安いPEACHを予約した。座席間隔が私にはきつすぎるので出来るだけ使うのは避けたいが仕方がない。
I'm so broke!(文無し)
ホテルなんてとっている余裕もないので、友達の所に泊めてもらえたら嬉しいがとっても気を遣うので頼めず。
OKC(デーティングアプリ)で連絡を取り合っただけの関係の人に、東京に行く事を話すと、「泊まるところが決まってないなら僕の家のソファが空いてるからいつでもウェルカムだよ」と言われ、しかし面接の前日に見知らぬ人の家のソファで眠ることはリスキーだと考えて断る。が、
北京の空港の椅子でも、上海の飲食店ソファでも、インドのコンクリート床の民家でも最下級寝台列車でも寝た。
彼の家のソファで眠ることなんか容易い。
「ねえ、やっぱりあなたの家のソファ貸してくれない?」
ということで、彼のソファを予約した。ちなみに英語ではカウチ/Couchという。
しかしできるだけリスクを減らすためにVideo chatするのが賢明だ。実際にどんな場所かを見ておきたい。そこで彼とVideo chatして話す。
すると少し雑談した後に彼が、「考えたんだけど、君はこんなところで寝ない方がいい。ソファはあるにしても、眠り心地は悪いかもしれない。僕はイギリス紳士だ。自分だけベッドに寝て、女の子をソファに寝かせるなんて罪悪感を感じる。かと言って、一緒にベッドに寝るわけにもいかない。」とビジネスホテルを予約してくれた。
・・・・・!おーまいが!You're so gentleman!
あなたはとてもジェントルマンですね。なんて生まれて初めて人に言ったわ。
しかし世の中にうまい話など(ほとんど)あるわけがない。彼は3つの条件を提示していたのだ。
「1つ、将来誰か困っている人がいたらその人を助けてあげてね。」
おおおおお、なんて素敵な条件、、、
私はあまりのボランティア精神に感動を隠せず、彼が大阪にきたときには一緒にUSJに行きたいという2つめの条件をやすやすと承諾してしまった。